3カ月ごとの「チーム振り返り」で品質と連携を強化!
投稿日:2025/7/2
当社では、経営指針発表会を“Plan(計画)”と位置づけ、そこに定めた方針を日々の業務にどう落とし込むかを大切にしています。その一環として、 三カ月ごとに各チームで「Check(振り返り)」を実施し、現場の課題を見える化・共有・改善につなげています。
本記事では、PDCAサイクルに基づいたこの取り組みについて、実施の背景や進め方、現場からの声をお届けします。

目次
- 1. 振り返りとは
- 2. なぜこの取り組みをはじめたのか
- 3. 実際の進め方
- 4. 振り返りから見えてきた効果と気づき
- 5. 最後に
1.振り返りとは
当社では、三カ月ごとに各チームの主担当とメンバーが集まり、業務の振り返りを行っています。この活動では、日々の業務で起きた小さなミスや気づきを洗い出し、改善点を明確にしていきます。
振り返りの内容はさまざまで、生産状況や出来高の推移、不良の流出件数といった実績をチームで共有・分析しています。また、「5S」や「7つのムダ(かざふてつどう)」の視点も取り入れ、現場に潜むムダや非効率に気づく仕組みも取り入れています。
こうした改善活動をチーム単位で継続していくことは、品質の安定化や現場力の向上に直結しています。単なる報告の場にとどまらず、次につなげる行動を引き出す場として機能しています。
2.なぜこの取り組みをはじめたのか
この振り返り活動は、2024年に開催した経営指針発表会をきっかけにスタートしました。当社では、全社方針に加えてチームごとの活動方針(重点課題・数値目標・行動指針)を経営指針書に明記し、現場主導の改善を促しています。振り返りは、その方針に対する「Check(確認)」の機会として設けられたものでPDCAサイクルを現場単位で回す仕組みです。
この取り組みの背景には、「人を活かす経営」を実行するという当社の姿勢があります。
上から与えられた目標をただこなすのではなく、現場が主体的に考え、品質意識を高め、自ら改善に取り組む姿勢を育てる。ミス発生防止はもちろんのこと、人材教育の一環としての意味合いも込められています。
3.実際の進め方
実際の振り返りは以下の手順で進めています。
①個人で振り返り
各メンバーは、このとき、前回の振り返りや経営指針書の行動指針に対して、KPTのフレームワークを使って過去三カ月を振り返り、自分の考えを整理します。また、5Sや7つのムダの視点も取り入れて漏れなくアイデアを洗い出します。
②意見の共有
整理した内容を付箋に書き出し、チーム内に発表しメンバー全員の意見を共有します。
➂議論のまとめ
主担当が付箋を回収し、下記のテンプレートに議論の内容をまとめて明文化します。

④全員への共有と意識付け
まとめた内容は朝礼でチームメンバーへ共有し、現場の意識向上に活かします。また、その内容を各自の経営指針書の最後のページに挟み、いつでも振り返れるようにしています。
段階的な進め方により、改善文化がチームに根付き、PDCAの「Check(確認)」として機能しています。
4.振り返りから見えてきた効果と気づき
私も振り返りに参加しているのですが、KPTのフォーマットを使うことで、問題点だけを思い出すのではなく継続したい良い点や成長を認識でき、前向きに振り返りができて良いなと思います。
また、チームで意見を交換することで、自分では気づかなかった課題に目が向いたり、チームの連携がとりやすくなったことで業務がスムーズになったと実感しています。
5.最後に
当社では三か月ごとの振り返りを今後も継続し、さらなる組織力の向上を目指しています。得られた気づきや改善点は社内で共有し、全社のレベルアップにも役立てています。これからも、社員一人ひとりが主体的に考え、成長できる環境づくりを大切にしてまいります。
新たな取引先様にも、こうした取り組みを通じて信頼いただけるパートナーとして選ばれるよう努めてまいります。ご興味やご質問があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。