【社員インタビュー】次期後継者が語る「家業の今、そして未来」とは?
投稿日:2023/1/17
今回は当社の次期後継予定者である下山に、自身の経験や会社に対する想いをインタビューしました!この記事を読んで、少しでも当社の今を知ってもらい、下山がどのような会社づくりをしようと考えているのか、読者の皆さまに伝わればと思います。そして、記事を読んでいただき、製造請負というサービスや、当社に興味を持っていただけると嬉しいです。
- 【目次】
- 1. オーエスってどんな会社?
- 2. オーエスの特徴は?
- 3. どういう経緯でオーエスに?
- 4. 会社に入って変わったことは?
- 5. 従業員と接するときに大事にしていることは?
- 6. これからの目標は?
- 7. どんな人と一緒に働きたい?
- 8. まとめ
1. オーエスってどんな会社?
製造請負の専門サービスを提供しています。
製品メーカーや部品サプライヤーの製造部門にかわり、お客様製品の組み立て工程や検査工程を請け負います。また、海外から部品調達を行う専門商社様に対して、海外製品の品質不安を解消するために出荷前検査なども行っています。人材派遣業とは異なり、自社工場で、当社スタッフがお客様製品の組立・加工などを行うのが特徴です。
ここ数年、お客様の生産計画にあった人材採用からサポートする業務支援なども行っており、従来の人や場所のみを提供する製造支援だけでなく、採用支援・労務管理といった機能面も担っているように感じます。そういった機能を丸っとアウトソーシングすることで、人手不足や場所不足という問題を解決するお手伝いをするサービスを50年以上にわたり、提供しています。
2. オーエスの特徴は?
製造業だけど、女性従業員が8割強を占める。
オーエスの男女比は男:女=14%:86%です。一般的に製造業は男性の割合が高い傾向がありますが、当社では女性の割合の方が高くなっています。
子育て世代が多く、後継者もいて安心です。
製造業の平均年齢¹40.4歳に対し、オーエスの平均年齢は37歳と比較的若い方々が働いています。20〜30代の子育て世帯が多く、体力的にはもちろん組織的にも先々安定していると思います。
あとは、お客様の中には現在の協力会社の高齢化を不安視される声もお聞きします。2020年に行われた帝国データバンクの調査²では、製造業を担う中小企業の57.9%は後継者が不在のようです。多くの企業が後継者問題に直面している中、当社は後継者がいるので、将来的にも安定したサービスを提供できるかと思っています。
参照: 1. e-Stat『賃金事情等総合調査 賃金事情調査』
2. ㈱帝国データバンク 『全国企業「後継者不在率」動向調査』
3. どういう経緯でオーエスに?
東京での生活に区切りをつけ家業へ
「両親から継ぎなさい!」と言われた記憶はありません。ただ、長男ということもあり、子どもながら、いずれ継ぐかもということは頭の片隅にありました。学生時代、周囲から「将来社長やな!?」とイジられる苦い経験もあり、親の引いたレールのうえをただ歩む人生も嫌だな、と気付けば地元から離れていました。
大学進学とともに大阪へ、卒業後は渡米しMBAを取得。帰国後は、東京で外資系コンサルティング会社に就職し、ERP導入支援や、BPOによる業務改善などに7年弱従事しました。
そんな折、急に母親から一本の電話がありました。両親の体調不良を機に、そろそろ家業に帰ってきてほしいとの電話でした。2014年、私が32歳の時でした。そこで急遽、東京での仕事を休職し、家業のある兵庫県に帰省しました。
ただ、家業に戻った後も様々な葛藤がありました。今まで自分が好きなことができたのは親や家業、そしてそこで働く従業員のおかげだという感謝の念や、それを自分の代で途切れさせてよいのだろうかという悩みです。後継者であれば誰もが抱く葛藤だと思いますが、悩んだ末、2014年12月に正式に家業に入社する決断をしました。
4. 会社に入って変わったことは?
取引先の拡大(2018年2社→2022年8社へ)
私が家業に入る前は、2社取引のうち1社の取引が売上9割以上を占める、所謂、依存経営でした。また、お客様の業務負荷変動が激しい業界だったのもあり、従業員に対して安定した業務の提供が難しく、正社員の雇用拡大が困難な状態でした。
そこで、安定した経営基盤の構築が急務だと感じ、営業マンもいないため私が営業を行い取引先を増やすことに力を入れました。営業は未経験でしたが、やらないと先々自分の代でシンドイ状態に陥るのは容易に想像できました。
同業者からの紹介や様々なご縁をいただきながら、徐々に取引先が増えました。業務量は以前より安定し、私の部署では社員数が18年では2名でしたが10名まで増えました。また、最近では創業以来はじめての新卒採用を行い、広報部を新設しブログ運営など新たな取り組みにも挑戦しています。
5. 従業員と接するときに大事にしていることは?
会社も個人も選択肢を増やそう!を軸に行動する
2018年に会社、個人としても辛い出来事がありました。それ以降、「会社も個人も選択肢を増やそう!」をテーマに掲げています。そのテーマを軸に従業員に対して仕事を任せられているか?は常に意識しています。一方で、長年、経営層から直接作業をメインに携わるよう教育されてきた従業員に対して、何の配慮もなく「個人の選択肢を増やすために新しいことに挑戦しなさい!」と主張するのは組織文化を壊しかねないなとも感じています。
そこで、パートさん含む全従業員と個別面談を行っています。従業員は子育て世代が中心の当社です。私自身も6歳と5歳の男の子がいますが、子育て世代の、特に女性への育児の負担に、世の男性は頭が上がらないと思います。子どもの成長に応じて働き方も変化するので、まずは従業員がどのような働き方を望んでいるか理解し、もちろん、会社の希望もあります。双方にとって、単年度ごとに一番マッチする選択肢が選べるような環境作りに取り組んでいます。
6. これからの目標は?
「オーエスとのやり取りは楽だ!」と言って貰えるパートナー企業へ
現在、私が管轄する第二製造部の従業員数は35名で、部課長がいない文鎮型の組織です。近年、新規取引させて頂くお客様の業種が多岐に渡ることで、専門性が要求されるようなお仕事も増えてきました。そのため、お客様の多様なニーズに対して、迅速に、そして、正確にお応えするために適切な組織づくりの構築が急務だと思っています。
そのために、キャリア採用による管理部門の強化と既存メンバーの中長期的な目線での人材育成にも力を入れています。モノづくりに携わる当社としては、お客様へ納品する品質の作り込みは当然ですが、お客様管理部門からの要求に対しても、「オーエスさんとのやり取りは楽だ!」と言って貰える長期的なパートナー企業になりたいと考えています。
そして、従業員が成長できる環境づくりや個人の頑張りが評価に連動する社内評価制度も同時に構築していくつもりです。オーエスという会社(場)が、お客様の課題解決を支援する会社であり、従業員にとっても「在りたい自分」が実現しやすい環境づくりを目指しています。
7. どんな人と一緒に働きたい?
「私たち」目線で、会社の課題解決に一緒に取り組める人
少し重複してしまうかもしれませんが、現在、部課長が1人もいない組織です。ここ数年で組織が急拡大したため、組織規模に対して、適切なマネジメント体制が整っているとは思いません。だからこそ、管理体制を整え、しっかりとした仕組みづくりを行えば、手前味噌かもしれませんが、まだまだ伸びる会社だと信じています。
経営理念を作成半ばで見せるものではないかもしれませんが、個人的には「アウトソーシングで製造業をもっと身軽に」の世界を実現するため、まだまだやれることが沢山あります。その実現にむけて、更にスピード感をもって取り組むためにも、私たちと一緒に働いてくれる仲間をお待ちしています。
8. まとめ
このインタビュー記事を通して、読者の皆様に下山の会社へ対する想いや描く未来が少しでも伝わっていれば嬉しいです。
もっと社内の声が知りたい!と思った方は社員インタビューや社内アンケートを公開している社内情報カテゴリー内の記事もあわせてお読みください。また、少しでも当社に興味を持ってくださった方はHPやこちらの採用ページにてお気軽にお問い合わせください。